(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)
(・・・・・・・・・・・・・・ん・・・)
(あれ、ここは・・・)
目が覚めると、真っ暗な場所にいた。周りを見ても、上を見ても光が無い。また、地面があるかどうかも分からない。まるで浮いてるような感覚だからだ。唯一の救いは、自分の姿が見えていることだ。畜生、これが日常生活だったら、皆に忘れられないでいられたのだろうか。・・・まぁ、もうそんなのどうでも良いか。
もう自分がどうでも良い。己のミスでチームの皆から罵声を浴び、『道具』扱いされた。道具と分かった瞬間、俺はもう何も考えられなくなった。
だが、試合で俺達が負けたところまでは記憶にある。でもそれ以降の記憶がない。ここは何処だ、どうしてこんなところに・・・もしかしたらココは夢の中じゃないかと思う。
『目が覚めたようだね』
声がした方を見ると、絵にかいたような見た目の死神がいた。死神って本当にいたんだな・・・
イヤイヤイヤ、何で目の前に死神がいるんだよ
俺死んだのか?大会で負けたことでショックを起こし、心臓麻痺で死んでしまったのか?!
『いや、まず君死んでないし、そんな死に方する人もいないし、そんな死に方したくないだろ!?』
「ああ、イヤだ」
ごもっともである。そんな死にかたしてたまるか。
・・・って、俺は死んでないのか?だったら、ここはどこなんだ?何で死神がいるんだ?俺は早く帰ってラノベを読みたい癒されたいんだ!
『初めまして、僕は死神です。ここは、君の心の世界』
「俺の心の・・・?それで、何で俺はココに居るんだ?」
『覚えてないんですか?貴方は数日前、交通事故に遭い意識不明の重体になったんですよ?』
「事故?それってどういう・・・」
どういう事だと聞く前に、事故に遭う直前の映像が頭の中に流れた。これがフラッシュバックなんだと思ってしまう。ココテストに出ます(出ねぇよ byテスト)
そうだ、思い出した。WCが終わって、俺は何も考えられなくなって・・・いつの間にか車に引かれたんだ。痛みとか正直言って分かんねぇけど。意識不明ってことは、まだ俺は死んでないんだよな。でも・・・
「何で死ななかったんだろう」
このまま死ねばよかったのに。
『さて、僕がここに来た理由はさ、君に決断してほしいから』
「決断?」
『そう』
『君が【生きる】か【死ぬ】かを』
話しを聞くと、俺は今死にかけているらしい。もし【生きる】を選べば、俺は意識を取り戻す。ただし記憶があるか分からない、記憶喪失になるかもしれない。【死ぬ】を選べば、俺の心臓は止まり死ぬ。死神は、それを俺に聞きに来たのだ。
俺は【死ぬ】を選ぼうと思っている。WCからもう死にたいと思っていたのだから。仲間は心配なんてしてくれない。俺はあいつ等にとってただの道具でしかないのだから。
でも、それはずっと前から思っていたのかもしれない。
再入部の時、周りからの冷たい視線が多かった。虐めもあった。影が薄いから暴力はなかったけどな、影が薄いから!(大事な事なので2回言った)まぁ、何日か経ってあいつ等は俺に近づいてきた。1ヶ月経つ頃には馴れ馴れしく話しかけてくる。殆どため口で先輩の敬意なんて全くと言って良いほど無い。
多分、近づいた時から俺の事、道具としか思っていなかったんだろうな。俺は人間なのに・・・
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「ところで、お前が死神なら、お前が決めればいいんじゃないか」
『これまでの経験上、生き返らせたら自傷行為や自殺、死なせたら『幽霊に何で死なせたんだ!』と怒られ・・・orz』
(ドンマイ死神)
まぁ、急に意見変わる奴もいるかもしれないからな。だが、今の所俺の意見を変えるつもりはない。もう自分がどうでも良いんだ。前まで自分が好きだったのに、今は嫌いになってしまう。
『辛い、苦しい』
「!!」
『何で驚くの?これは君の心の声だよ?』
(俺の心の声?そんなはずがない)
『痛い、悲しい』
(違う)
『怖い、逃げたい、嫌い』
(止めろ)
『壊れそう、吐きたい、消えたい』
「もう止めろ!!」
俺が大声を出した後、死神は笑ってこう言っ
『誰か助けて』
死神の言葉に、俺は動揺している。俺は、本当に助けてほしかったのか。いや、【助けて】といったところで助けてくれる奴なんていない。虐められてた時、周りは誰も助けようとはしてくれなかった。WCの時、道具扱いされても誰も否定はしない。相手や観客からは可哀想なものを見ている目をしていた。だから、助けなんて求めていない。
助けてくれる、俺を心配してくれる人がいないのなら、俺はもう生きてても意味がない。俺の決断は変わらない。俺は【死にたい】と言おうと口を開いた。
その時
「・・・・・・・・!・・・・・・・・・・!!」
上に小さな光が見えた。同時に、誰かの声がした。何て言ってるのか分からない。だけど、自分の名前を読んでる気がした。一瞬幻聴だろうかと思ったが、死神曰く、幻聴じゃないらしい。
誰の声かもわからない、何て言ってるかもわからない。でも俺は、嬉しかった。自分を心配してくれる人がいる。もしかしたら病院の先生で、患者だから心配してくれるだけなのかもしれない。それでも俺は嬉しかった。
でも俺は、生きるのが怖い。WCの敗因が俺にある今、周りから何て言われるか怖い。もしかしたら、それで自殺するかもしれないから。
もう一つ、俺の頭の中に【生きたい】と思う心もある。近くに居なくても、もし自分を心配してくれる人がいるのなら、探してみたい。それに、人生をやり直してみたいという気持ちもある。道具ではなく、人間としていきたい。
【生きる】か【死ぬ】か。今の俺にとっては究極の選択肢と化した。どっちが自分に良い選択肢なのか分からない。俺は頭を抱えて悩む。
『自分』として生きるか 『道具』として生きるか
『辛い』を選ぶか 『楽』を選ぶか
自分を『好き』になるか 自分を『嫌い』になるか
『前』に進むか 『ココ』で終わるか
いったい俺はどうすればいいんだ
『さぁ、君はどうしたい?』
答えが分からない
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アンケート内容
その中で『これが良い』というのを選んでください(続編の)
内容
1.病院BAD END
生きるのが耐え切れなくなって、【死ぬ】を選ぶ黛さん。その時、周りの反応は・・・?
2.目覚めのBAD END
【生きる】を選択した黛さん。でも記憶が無い。そんな黛さんをクラスの皆が助ける。そしてだんだんバスケ部との距離が離れていく。
3.まさかの誘拐ネタ
【生きる】を選択した黛さんは、しばらく入院することになった。天気が良いので、病院の外にあるベンチで本を読んでいると、誘拐されてしまう。さて、どうなる黛さん!!
4.復讐HAPPY END(記憶有り)
【生きる】を選択し目が覚めると、そこには今吉さんがいた。どうやら実家(大阪設定)に用があって帰って来ていて、近くを通ったからココにも寄ったらしい。
今吉は数週間後行われる『合同合宿』に黛さんも連れていくことにした。そして何人かを巻き込み、洛山に復讐する。因みに黛さんを助ける人達を「まゆまゆ助け隊」と名付けてます。
5.復讐HAPPY END(記憶無し)
4とほぼ同じ。違いは記憶が無いところ。今吉は数週間後に行われる『合同合宿』に黛さんを連れていこうとする。バスケをしたり、知っている人と話せば記憶が戻るかもしれないと思っていたから。勿論洛山には近づけませんwww復讐もします
pixivで31日まで募集してます。結果楽しみですwww
『全部』というタグ付いたけど・・・orz