アニポケ擬人化をメインにしたものです。 前まではBLCPネタ中心でしたが、今はギャグ中心です。 機械音痴なのでうまくできるか心配ですが、よろしくお願いします。
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Posted : 2013/05/29 20:23

ail様リクエスト

リザジュカです。訳あって小説になりました。

Noイラストです。読みにくかったらスミマセン。

文章能力のない自分が憎いです(泣)


 人には誰にだって「隠し通したいもの」がある。過去のもの、今のもの、それは人それぞれだ。もちろん俺にもある。過去のものが・・・
 今の俺には無いものだから隠し通すことができたと思っていた。あの事件が起こるまでは…

 今の俺はジュプトルになっている。理由は簡単、あの悪霊(ゴースト)が魔法をかけたからだ。今回の魔法は「一進化戻す」ということだ。俺のように二進化したポケモンは一進化の姿にされるし、カビゴン(←たまたま近くに居た)は未進化の状態にされる。ワルビアルは何ともない。こういう時悪タイプが羨ましい。だから俺は、魔法が解けるまで皆から離れることにした。

 人目につかないところで俺は自分の肩を見た。その肩には大きな傷がある。俺の隠し通したいもの。

 キモリの時のことだ。アチャモは何かが気になると直ぐにそっちに行ってしまう。そのせいでよく迷子になっていた。あの時もそうだった。崖の上に咲いていた花が気になったのか崖の近くに居た。まさかあの後岩が落ちてくるとは思っていなかった。俺はアチャモを庇った。その時肩に大きな傷ができた。
 その傷はジュプトルになってもあった。隠し通すのは大変だったが、ジュカインになってその傷は消えた。消えた時は嬉しかった。もう気にしなくていいものだったから。

 まさか、また隠さなくてはいけない時が来るとは思っていなかった。とりあえずあの悪霊は見つけ次第死刑。俺は早くこの魔法が解けることを願った。この事は誰にも知られたくない。

「ジュカ・・・今はジュプか。ココにいたんだな」
こんなタイミングで誰かが来た。この声には聞き覚えがある。
「何の用だリz・・・どちら様ですか?(誰だこのイケメン)」
振り返るとそこには知らないヤツがいた。見覚えがあるような無いような・・・
「お前、彼氏の顔が分かんないのか?」
リザードン・・・今はリザードか。よりによって一番知られたくない人が来てしまった。俺は急いで肩を隠した。リザはそれを見逃さなかった。傷のある方の腕をつかみ、袖をめくった。
 
 「傷を見られた」。その言葉が頭の中で連呼していた。とうとう隠し通す事が出来なくなってしまったのだから。俺はその場から動けなくなっていた。体の震えが止まらない、声が出ない、俺は今怯えているのか・・・

 そんなことを考えている時、リザが俺の頭を撫でてくれた。その時、やっと体の震えが治まった。俺は何が起こったのか分からず、とりあえずリザの顔を見た。

「あまり無茶するんじゃねぇぞ」

 同情のつもりだろうか。そんなこと言われたくない。なのに、何故か涙が出てきた。隠し通したかったはずなのに、コイツならすべてを話したくなってしまう。俺は泣きながらこの傷ができた理由を話していた。リザは俺を優しく抱きしめてくれた。それが嬉しかった、心の中に太陽が現れたみたいに暖かく感じた。

 あの後、魔法が解けて悪霊を退治した後、二十歳組の奴らにこの事を話した。ホウエン組には話せないが、ほかに信頼できる奴らには話していいと思った。「隠し通すもの」は一人で隠さなくてもいい、仲間と隠す方法もあると思い始めたから。

コイツ(リザ)には一生敵わないな。

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