アニポケ擬人化をメインにしたものです。 前まではBLCPネタ中心でしたが、今はギャグ中心です。 機械音痴なのでうまくできるか心配ですが、よろしくお願いします。
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Posted : 2013/07/04 23:05
ail様リクエストのもう一つです。

長くて分けちゃいましたテヘペロ


捏造過去有りです。

 

ワルビアルsid

 

待ぁぁぁぁてやぁぁぁコルァァァァァァァァ!!

俺は今、ある人物を追いかけている。勿論相手は、俺から逃げている。森の中だからいつ逃げられても可笑しくはない状況だ、一瞬も目が離せない。

「ひ、ひぇえぇぇええぇええ!こ、来な・・・い、で、下さい!!僕・・・の事、は・・・ほっと、いて・・・下さ、い!!」

「出来るか!!戻ってこい主人格ぅぅぅぅぅぅ!!

 俺が追いかけていたのはもう一人の俺、俺の主人格だ。だが、俺の主人格はそろそろヤバい。早く捕まえなくては・・・

 

 この出来事が起こったのは数時時間前だった。俺はゴウカザル(以下ゴウ)先輩と雑談している時、いきなり上から水が降ってきた。外にいたため、最初は雨かと思っていた。だが、いきなり睡魔に襲われて俺達は眠ってしまった。

 目が覚めた時、俺はベッドの上にいた。ゴウ先輩はいなかったが、周りには先輩達がざわついている。何があったのかを聞いてみると、ありえない答えが出てきた。

「あのさ、君達が眠った後、君達から光が飛び出したんだ。その光はどっか行っちゃったけど・・・」

その原因はベトベトン先輩で、起こったことを全て話した。人格の分離・・・俺がココにいるってことは、飛んでいったのは俺の主人格だ。

 ・・・そういえば、俺が分離してどんくらいたったんだ?俺の主人格はあまり表に出ることが嫌いで、ある症状になりやすい。俺は直ぐに主人格を探しに行った。

 

 俺はとりあえず隠れられそうな場所を探した。アイツの事だから、きっと何処かで身を潜めているに違いない。アイツは俺が生まれる前はずっとそうだったから。主人格が永い眠りにつかんない様にこのサングラスもある。アイツとの約束がある、それを守るために絶対に見つけないと・・・!

 そういう思いで探していると、すすり泣く声が聞こえた。この近くに居ると思い、この辺りを探していると・・・

・・・ぐずっ・・・・・・ひっく・・・!

木の陰に、主人格が泣いていた。俺が近づくと、主人格も気が付く。話しかけようとしたが・・・

「ふ、ふぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」(逃

 顔を見られた瞬間に逃げられた。俺も急いで追いかける。呼びかけても主人格は止まろうとしない。主人格は今混乱しているな。無理もねぇ、いきなり分離させられ、その上俺が生まれた理由が発動しているからな。

 

 そして今に至る。とりあえず、出来るだけ早く戻りたい。あともう少しで症状が出てしまう。そんなことを考えていると、主人格は誰かにぶつかった。その勢いで転びそうになったのを、俺は何とか受け止めることが出来た。ぶつかった相手はなんと・・・

「「「わ、ワルが二人いるぅぅぅぅぅぅぅ!!」」」

 俺の同期全員がいた。ぶつかったのはガントル(以下ガン)だったらしい。そういえば、この状況はイッシュ組は知らなかったな。例の鬼ごっこ(ハハ趣味の女装をかけた)中にゴウ先輩と会って雑談してこうなったからな。すっかり忘れてた。

 とりあえず何があったか話したいが、皆は主人格の方に一斉に話しかけている。・・・あ、もうヤバそう。俺は皆を主人格から離した。『何するんだよ!』などと言われるが、例の症状が発動してしまった。症状が出たことで皆は『どうしたんだ!』『大丈夫!?』などと心配している。

「・・・ひゅ・・・ひゅー・・・・・・・ひゅっ・・・」

主人格は過呼吸をし始めた。俺は周りを黙らせ、過呼吸の対処をした。

「主人格、よく聞け!背中を叩くから、それに合わせて呼吸しろ!!」

俺は主人格の背中をゆっくり叩いた。『吸って、止めて、吐いて、吐いて』と声がけをしながら。ツタージャ(ツタ)が『ペーパーバック法』って言う紙袋を使う方法を知っていて、持って来ようとしたのを俺は止めた。ペーパーバック法はやり方を間違えれば酸素不足をして窒息死してしまうからだ。皆は心配そうに主人格を見ていた。数人『自分は何もできないのか』って顔をしている。

 

 数分後、主人格の過呼吸は収まった。それを報告すると、皆はホッとした。俺は主人格を落ち着かせるために、研究所に戻って眠らせることにした。イッシュ組(特にズルッグ(以下ズル)とハハコモリ(以下ハハ))もついて来ようとする。何時も出てこない主人格だが、やはり仲間だから心配なのだろう。

「ココにいたか。探したぞ」

研究所に連れて行こうとした時、カイリュー(以下カイ)が空からこっちに来た。どうして来たかと聞くと、リザ先輩がこの事を知らせてくれたらしい。ハハがカイに殺意を送っていたのは無視。ミジュマル(以下ミジュ)達はgkbr状態になっていた。取り敢えず研究所に連れていくことを話すと、カイは眠っている主人格を姫抱っこしてくれた。そして俺達は研究所い向かった。

移動中ケンホロウ(以下ホロ)が『呼び名を考えませんか?』といきなり話し出した。俺は『考えなくて良い』って言ったのに、勝手に決めやがった。結果主人格=智沙(トモサ)、俺=紅結(クユイ)に決定された(ガマガル(以下ガマ)の採用)。名前の事を話している時、チャオブー(以下チャオ)が心配そうに『何かの病気なの?』と聞いてきた。俺はこのとき思った。『智沙の過去』を話そう。今まで誰にも言ったことのない真実を・・・俺はチャオを先に研究所に行かせ、『ピカ坊(ピカチュウ)とリザ先輩を寝室に呼んでおいてくれ』と頼んだ。チャオは喜んで行ってくれた。寝室に連れて話し終わるまで、智沙が起きないことを祈りながら。

 寝室についた俺等は、智沙を布団で寝かせて円になった。俺は皆に智沙の過去、そして俺が生まれた理由を話した。

 

 智沙は幼い頃から他人と話すのが苦手で、群れでもずっと一人ぼっちだった。誰かが話しかけても、緊張のせいで上手く喋ることが出来なかった。そのせいで智沙は一人になることが多かった。ココまでならまだ良かったのかもしれない。

 ある日、そんな智沙に悪魔達が目を付けた。最初はからかうことから始まった。『嫌だ』とは言えない智沙に対して、悪魔達の虐めはエスカレートしていった。それは群れ全体で行われるようになった。

 悪魔達は智沙を見るたびに陰口を言っていた。中にはワザと聞こえるように言った奴等もいた。『特訓に付き合え』と言われると、口や手足を縄で縛られ、時々目に泥をぶつけられ、最悪の場合水をかけられ、その状態のまま攻撃を喰らった。勿論その周りにいた奴は誰も助けてくれなかった。食事を与えられないのが殆どで、自給自足をしても盗られることなんてしょっちゅうだった。すれ違いの時、足を使って転ばされるのは毎日。だけど誰も助けてくれない、手当はいつも自分でやっていた。雑用も智沙に押し付けてばかりだった。

普通なら耐えられないだろう。でも、智沙は必死に耐えた、孤独になりたくなかったから。そしたら、悪魔達は最悪の事をやらかしたんだ。

その日も特訓に付き合わされていた。口と手足、目隠しをされて水をかけられフルボッコにされた。その日はもう動けないほどになっていた。そしたら、あの悪魔達は近くにあった川に智沙を川に捨てた

 

 その川は流れが速いことで有名だった。その先には大きな滝がある。何とか脱出しようと思ったが、弱っているうえに特殊技を喰らわれていたため不可能だった。そのまま智沙は滝壺に向かって落ちていった。落ちるとき、智沙は何の光景を見たと思う?

 

崖の上で悪魔達は、落ちる智沙に向かって笑っていた

 

 その時から、智沙は『対人恐怖症』と『視線恐怖症』になった。どんなに痛くても、どんなに苦しくても、助けてくれない。僕なんていなくなってもいい、死んでしまいたい。そんな智沙を守るために俺は生まれた。

 あの後、俺は限界寸前の体でポケセンを目指した。途中でこのグラサンを見つけてつけた。だが、結局ポケセンに行く前に倒れちまったんだ。そしたら、ピカ坊とミジュは分かるな?あの間欠泉の近くに合った同種族の群れが、俺を助けてくれたんだ。目が覚めた時、俺はポケセンの病室にいた。怪我が治るまで、俺は病院生活を送っていた。

 その間に、俺と智沙は約束をしたんだ。

「俺がこの体を使っているのは、グラサンをつけている時だけだ。グラサンがない時だけでも、お前はこの体に戻れ」

ほっといたら、智沙は一生眠り続けるかも知れない。だから、少しでもそうしないように阻止しなければならない。だが、恐怖症は簡単に治るものではない、智沙のトラウマは乗り越えられるのは困難だ。だから俺も、なるべくグラサンを外さないようにしているんだ。

 

・・・なんだよ・・・その過去!

 始めに言い出したのはピカ坊だった。リーダーでありライバルだからか、この中で一番怒っているのがよく分かる。勿論ピカだけじゃない。カイとリザ先輩は怒りのオーラを出しながら、拳を強く握っている。感情的になりやすいミジュもチャオもズルもハハも、いつもクールでいるツタもガマも、あまり怒らないホロもガンも、皆が起こっていた。流石にここまで怒るとは思っていなかった。多分他の仲間に教えたら大変なことになりそうな予感がした為、『誰にも言うな』と話した。

「あ、すみません。通話モードになっていました」←さっきまで電話していた人

天然にやられた。あとが怖い。だが、仲間ってこんなもんなのかなって思った。

 

 病院生活を終えた俺は、行く当てもなく、どうしようかと思っていた。そんな時、あの群れが俺を迎え入れてくれた。俺がどうしてあんなことに合ったのかも聞かず、優しく暖かく迎え入れてくれた。俺はあの時、涙が出そうになった。
 時が流れ、ある日その群れのリーダーは『リーダーになってくれ』と言ってきた。『俺なんかで良いのか』と問うと、『お前が良いんだ』と言っていた。後で他の仲間に聞いてみたら『全員お前を推薦したんだ』と返されてしまった。少し心配なこともあったが、俺はその群れのリーダーになった。

 そしてサトシと出会って、俺は他の奴にリーダーを任せ、サトシを追うことにした。間欠泉の事件の時、『コイツなら、智沙を助けてくれるかもしれない』って思ったから。

 俺の感は当たっていた。俺はサトシを追いかけている時、1回グラサンを取られてしまったことがある。いつもの智沙なら、一人で行動していたと思う。だけど、智沙はサトシと行動した。対人恐怖症はあったが、過呼吸は起こらなかったし、上手く喋れてた。それより凄かったのは、智沙が戦ったことだ。いつも怯えているだけなのに・・・あの時は不思議だった。あれがサトシの力なのかって思った。

「サトシには本当に感謝している。こんな俺を受け入れ「ストーカが来たぞぉぉ!!」・・・受け入れてくれた事を・・・」

 今、感謝していることを話していたのに、変態共が来やがった。喋っている途中だったから、皆の怒り半端無ぇ・・・皆は鬱憤晴らしに変態退治に行った。この部屋に残ったのは、智沙と俺とカイだけだった。

 

「カイ・・・リュー、さん。すみ、ませ・・・んでし、た」

智沙が目を覚ました。でも、やっぱり怖いのだろう、布団をかぶったまま話している。泣きながら喋っているからか、上手く喋れていない。でも、自分の口から何かを伝えたいのはよく分かる。

「こん、な、僕、よ・・・り紅結の、方・・・が、スキだ・・・よ・・・ね?」

おおっと!?泣きながら凄い事をしゃべったぞ!?

逆だろ、俺より智沙の方が好きだろカイは!!

そう喋ると、智沙は大きく首を振った。俺は『智沙の方だろ』と言っても、また首を振って返された。そのやり取りを何度も繰り返す。そしたら、俺等をカイは抱きしめてくれた。いきなり起こされた智沙は、顔が赤くなりながら混乱している。俺はカイの背中を叩きながら、『どうした?』って聞いてみる。

「・・・俺は、どっちのお前も好きになったんだ。片方がいいなんて思ったこと事なんて思ったこと無ぇよ」

『恥ずかしい事言わせんな』と顔を赤くしながら答えた。俺も多分赤くなっていると思うが、智沙の顔が異常なくらい赤くなっている。カイもそれ見てさらに赤くなっている。そんな2人を見て笑ってしまう。2人もつられて笑う。カイが笑うことなんてレアだが、智沙が笑うのなんて久しぶりに見た。俺は本当にうれしかった。

 

 薬が出来たのは2日後だった。その間、智沙ほとんど俺にくっついていた。カイが来た時はカイにくっついていた。その姿にハハは泣いていたことはスルー。

 薬を貰い、智沙は直ぐに飲んだ。やはりあまり出たくないんだろう、俺は智沙の体に吸い込まれていった。入った瞬間、人格は俺になり、気を失った。今回の体験は、智沙にとっては良い事だったのかもしれない.智沙の過去を話せたし、あいつ等がグラサンを無理矢理盗ろうなんて考えないと思ったから。でも、いつか智沙が何時も出てこれるとうれしい。この輪の中で笑っていてほしいから。

 

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